蜜柑 芥川龍之介
或曇つた冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下して、ぼんやり発車の笛を待つてゐた。とうに電燈のついた客車の中には、珍らしく私の外に一人も乗客はゐなかつた。外を覗のぞくと、うす暗いプラツトフオオムにも、今日は珍しく見送りの人影さへ跡を絶つて、唯、檻をりに入れられた小犬が一匹、時々悲しさうに、吠え立ててゐた。(青空文庫)

瀬戸 翔太 Syouta Seto
出身地:石川県
趣味:読書、映画鑑賞、眼鏡集め
特技:料理、バルーンアート
こんにちは、瀬戸翔太です。
朗読に興味を持ったのは、高校時代に授業の一環で子どもたちに朗読をしたことがきっかけです。
子どもから大人まで楽しめる朗読をしていきたいです。そして、朗読を聞いて本を読むきっかけになってくれたら嬉しいです。
将来的には、ネットの世界だけじゃなく自分の足で全国の幼稚園や小学校などを回って朗読活動をしたいです。

芥川龍之介「トロッコ」
夢十夜第十夜
宮沢賢治「ざしき童子のはなし」
芥川龍之介「蜜柑」
夢十夜第二夜
新美南吉「花のき村と盗人たち」
夢十夜第三夜
小川未明「からすとかがし」
夢十夜第九夜
夢十夜第七夜
銀河鉄道の夜
夢十夜第四夜